レースの種類

レースの種類

= レースの機械による区分 =

エンブロイダリー レース
Embroidery Lace

エンブロイダリー レースは、生地にエンブロイダリー レース機によって刺繍加工を施したものであり、刺繍レースとも呼ばれています。このレースには生地がそのまま残ったもの、孔のあいたもの、生地が完全に溶解されて刺繍糸だけが残ったもの (ケミカル レース) があり、レースの中でもっとも広範囲に使用されています。

 

リバー レース
Leavers lace

リバー レースは糸の撚り合わせ組織です。まずジャカードと呼ばれるパンチカードを作成し、このジャカードが機械の頭脳となり、その命令で糸は正確に左右に働き、デザイン通りのレースが作られます。ビームに整経された約 10,000 本以上の柄糸や芯糸が、それぞれのボビン糸に絡み合ってレース組織を作ります。

 

ラッセル レース
Raschel Lace

ラッセル レースはリバー レースに類似した製品ですが、ラッセル レース機は経編機の一種で、柄模様は編み組織からできています。同じ糸レースでも撚り合わせ組織のリバー レースとはまったく異なったものです。柄駆動方式として、ジャカード カード方式とチェーン ドラム方式があります。

 

トーション レース
Torchon Lace

トーション レースは手芸製レースによく類似しており、中世ヨーロッパの王侯貴族が使用していた手芸レースを機械化したものがこのトーション レースで、古い歴史をもった機械です。製法は組紐機と同様に、左回りのボビンと右回りのボビンを 8 の字型に回転させ、各々に巻かれた糸を交錯させながらジャカード装置によって柄を作り出す細巾の組みレース機です。